海底熱水鉱床の揚鉱等の海底資源の開発への導入が見込まれる、下端が海底面に直接接続されず、懸垂状態で運用されるライザーシステムおよび洋上天然ガス液化生産設備に用いられるプラント冷却水取水管を対象として、建築物の免震部材に用いられる機構を応用した制振機構を試設計し、これらを組み込んだ多節構造型ライザーシステムの有効性の検討を実施した。その結果、浮体動揺によるライザーの振動および曲げモーメントを制振機構を取り付けた位置だけでなく、管全体に亘って低減した。さらに上端のモーメントを逃がす機構を持つシステムに対しても多節構造型ライザーシステムが管全体の曲げモーメントを低減すること確認した。
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