慣性核融合において,燃料の高密度圧縮と点火温度への加熱を分離するのが高速点火方式であり,これまで超高強度レーザーによる高速電子を使用する手法が主であった.本課題では収束衝撃波による加熱を目指した研究を行った.実験では,低密度プラスチックフォームを封入したコーン型ターゲットを用い,その衝撃波の収束過程を計測した.衝撃波計測には,収束衝撃波面観測のために1次元・2次元の可視光計測系を整備し,発光の空間・時間分布を計測した.実験結果より,コーン先端部において生成される収束衝撃波面が観測された.今後,この成果をベースに衝撃波加熱法の実用化を検討する.
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