哺乳動物から非侵襲的または極低侵襲的に培養細胞を入手し、凍結保存できることを示すことが目的である。結果、極低侵襲的に抜去した毛根(まゆ毛、ひげ、体毛)に由来する細胞を、採取した6種類の哺乳動物(ヒト:成人男女のボランティア7人、マウス、アカネズミ、シリアンハムスター、ジャンガリアンハムスター、ハリネズミ)の全ての場合において、正常細胞の培養と凍結保存に成功した。得られた培養細胞の形態は、繊維芽細胞様、上皮細胞様、間葉細胞様、神経芽細胞様など多様であった。つぎに、ヒト及びハリネズミ由来の細胞に初期化を誘導するエピソーマルベクターを導入したところ、アルカリフォスファターゼ陽性の細胞集団が得られた。
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