顕微鏡により、試料の蛍光スペクトルを測定する顕微蛍光分光法はこれまでよく行われてきたが、励起スペクトルの測定を効率的に行える顕微鏡システムはなかった。励起スペクトルの測定には、試料を励起する波長を走査する必要があるため、蛍光スペクトルを測定するより時間がかかるのが一般的である。フォトニック結晶ファイバを用いてフェムト秒パルスレーザーの光を白色光に変換しそれをプリズムで分光して、励起光とした。試料の異なる場所に異なる励起波長を照射する光学設計とすることで、励起スペクトルを効率的に取得できる顕微鏡を初めて開発した。
|