クルクミンはウコンに含まれ薬理作用を有する黄色色素で、その代謝に関わる酵素は未同定であった中、大腸菌がクルクミンを代謝できることを発見した。本研究では、環境中の微生物が担う代謝経路を解明することを目指した。 土壌より単離したクルクミン代謝活性を示す微生物が、大腸菌のクルクミン代謝化合物とは異なるクルクミン代謝産物を生成することを見いだし、多様なクルクミン代謝経路の存在が示唆された。生理学的試験や資化性試験等を行い、本菌の同定を行った。本菌からクルクミン代謝酵素を単離精製することに成功し、本酵素によるクルクミンからの最終産物を同定した。
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