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2014 年度 実施状況報告書

風に伴う樹冠同士の衝突とその生態学的意義の評価

研究課題

研究課題/領域番号 26660126
研究機関京都大学

研究代表者

小野田 雄介  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (70578864)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード樹冠 / 風 / 抗力 / ひずみ / 森林生態学
研究実績の概要

本研究は、風による樹冠の動きと衝突による損傷程度を決める種の特性を明らかにし、種間競争の新展開を試みることが目的である。初年度は、風によって、樹木がどの程度、抗力を受けているかを測定することを試みた。まず、ひずみ測定器を調達し、大学内で、実際に木の歪みを測定できるかを試した。その結果、良好なデータを得たので、森林総研が管理する山城試験地において、コナラやソヨゴ、リョウブなどの樹木の幹の歪みを長期観測した。同時に測定した風速の結果を合わせ、風速とひずみの関係を明らかにすることに成功した。これにより抗力係数などの計算が可能になった。また地形と樹形、ひずみの関係も明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

目標としていた「実際の野外の樹木のひずみを正確に測定し、風から受ける力を測定すること」が順調に達成できた。

今後の研究の推進方策

本年度は樹冠の隙間の定量を行う。当初、樹冠の隙間の定量は、林内から上方向に写真を撮る方法で行う予定だったが、この方法は非常に手間がかかる。近年のUAVの発展により、上空から樹冠の隙間を測定することが可能になり、劇的に効率化できると期待されるため、この技術を取り入れて測定を行う。

次年度使用額が生じた理由

樹冠の隙間計測を、従来の地上からの方法から、ドローンを使用する方法に変えたため、次年度にドローンを購入する費用を残しておきたかったため。

次年度使用額の使用計画

ドローンの購入費用に充てる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Tradeoff between light interception efficiency and light use efficiency –implication for species coexistence in one-sided light competition.2014

    • 著者名/発表者名
      Onoda Y, Salunga JB, Akutsu K, Aiba S, Yahara T, Anten NPR.
    • 雑誌名

      Journal of Ecology

      巻: 102 ページ: 167-175

    • DOI

      10.1111/1365-2745.12184

    • 査読あり
  • [学会発表] 風による幹のひずみ観測から明らかにする尾根・谷間の樹形の違い2015

    • 著者名/発表者名
      中嶋聖徳, 北山兼弘, 小南裕志, 小野田雄介
    • 学会等名
      日本生態学会第62回全国大会
    • 発表場所
      鹿児島
    • 年月日
      2015-03-19
  • [備考] 小野田雄介

    • URL

      https://sites.google.com/site/onodajp/

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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