加工食品やその原材料に対する食品検査や生活圏に生息する動物による社会問題などの対策として動物種の特定が必要となる場合が存在する。家畜、野生動物、愛玩動物を対象とした分子種判別法を構築したが,加熱、加工、劣化した検体等においては検出が困難であった。本研究では状態の悪い検体においても正確な種判別が行えるように家畜、野生動物、愛玩動物について種特異的PCR primerを設計した。Multiplex PCRとPAS(Printed array strip)を組み合わせて種判別を行った。対象の全ての動物種について幅広い検体において状態に左右されず、正確な種判別が十分実施可能であることが示唆された。
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