Myeloid-related protein 14(MRP14)は好中球やマクロファージ(MΦ)などに発現するタンパク質である。本研究では、MRP14の免疫活性化能やアジュバント能について検討した。大腸菌組換え体として作製したMRP14はin vitroにおいて強いMΦ活性化を示し、その活性にはTLRの関与が示唆された。また、インフルエンザワクチンとともにマウスに接種することにより、抗体産生を増強することが明らかとなった。以上のことから、MRP14は新規タンパク性アジュバントとして有用であることが示唆された。
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