1)齧歯類細胞中で、ヒト染色体の断片化により新たに生じた安定な染色体外因子(DM)は、多数のヒト染色体領域に由来する配列からなること、および、それぞれの領域は増殖制御に関連する重要な遺伝子を含むことが示された。さらに、そのようなDMは、がん細胞に見られるDMと同様な挙動を示すことが示唆された。2)ヒトゲノム由来のDMは、低酸素(3%)状態での培養で維持されやすくなり、低グルコース(0.5 g/l)では逆に不安定になることが示唆された。3)複製開始の必要最短配列の逆位反復を用いることにより、効率的に染色体外因子を形成させる方法を見いだした。
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