水環境や飲食品中に存在する危害微生物を迅速かつ高精度に検出し、適切な対応を行うことにより、健康への被害を最小限に抑えることが可能となる。本研究では、危害微生物の特異的な検出法である蛍光 in situ ハイブリダイゼーション(FISH)法の操作の簡便化を目的として、「溶液中FISH法」を開発した。さらに、開発した溶液中FISH法とマイクロ流路システムを併用することにより、標的とする細菌数の変動を、煩雑な操作を行うことなく5時間以内にモニタリングできるようにした。本方法では用いる蛍光プローブを変えることにより、様々な危害微生物の検出が可能である。
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