視床下部腹内側核(Ventromedial Hypothalamic Nucleus, VMH)は雌の性行動の中枢として知られている。一方、Ad4BP/SF-1はVMHに発現する転写因子である。VMHにおけるAd4BP/SF-1の発現抑制により、雌の性行動が消失することから、本因子はVMHにおいて遺伝子発現ネットワークを制御することにより、雌の性行動を制御していると予想される。そこで本研究では、VMHにおけるAd4BP/SF-1の標的遺伝子を同定することにより、雌の性行動を司る分子メカニズムの解明を試みた。
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