蛍光ATPバイオセンサーATeamを利用することにより、ウイルス複製細胞におけるATPの分布、ダイナミクスを解析出来るようになった。このATeamを利用して、C型肝炎ウイルス(HCV)のゲノム複製の場にATPがどのように供給されるかを解明するための実験を行った。 とても興味深いことに、HCV複製細胞の細胞質において、高ATPレベルのHCV複製複合体とミトコンドリアが近接または接着して存在することが観察された。ミトコンドリア外膜が、ウイルス複製複合体膜と融合することにより、接着面を介してミトコンドリアからATPが供給されているのかもしれない。
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