研究課題
挑戦的萌芽研究
匂い分子X誘発性鎮痛が「嗅覚入力」により発現するかを検証するため、嗅覚遮断モデルマウスにおける匂い誘発性鎮痛を調べた。その結果、嗅覚遮断マウスでは匂い誘発性鎮痛が消失していた。従って匂い分子X誘発性鎮痛は確かに嗅覚入力により惹起することが明らかになった。さらにこの鎮痛は匂い刺激後少なくとも5分間持続することが明らかになった。また、匂い誘発性鎮痛はオピオイド受容体阻害薬により消失することから、匂い誘発性鎮痛にはオピオイド受容体を介した内在性鎮痛回路が関与することが明らかになった。
感覚生理学