食塩感受性高血圧にはエピゲノム異常が関わる可能性がある。食塩吸収にかかわる分子の変化を尿細管ごとに解析した。高血圧を呈する糖尿病マウスでは近位尿細管で、アンジオテンシノーゲン遺伝子にDNAメチル化異常が生じていることがわかった(J Am Soc Nephrol 2015)。異常メチル化によって発現が増加したアンジオテンシノーゲンが血圧上昇に関わる可能性がある。 さらに、アンジオテンシンIIによる高血圧モデルでは食塩再吸収に関わるペンドリンの増加がみられた。間在細胞特異的にEGFPを発現するマウスを作出し、ソーティングで間在細胞を分取しエピゲノム変化の検討を進めている。
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