NC/Ngaマウスの胚盤胞を用いて合計18株のES細胞株を樹立することに成功した。樹立直後のES細胞を8細胞胚に移植することによりES細胞がgermline transmission能を有していることを確認した。樹立したES細胞株を用いてIl13とTslp遺伝子をそれぞれノックアウトしたES細胞を作成し、キメラマウスを作成することを試みた。しかし、マウスの誕生効率やキメリズムの著明な低下が認められ、また、germline transmission能が失われていることが判明した。今回樹立したNC/Ngaマウス由来ES細胞は、細胞の継代培養中に多能性を失い極めて不安定な特性を示すことが考えられた。
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