研究課題
挑戦的萌芽研究
静止期に留まっている癌幹細胞には既存の化学療法の効果がなく、固形癌でも存在が示唆される癌幹細胞の維持機構解明が期待される。最近血液幹細胞の維持にオートファジーの関与が報告され、また我々はマイクロRNA と膵癌悪性度の関係を報告してきた。これらから、オートファジーによる癌幹細胞静止期維持機構とマイクロRNA の関与を研究した。オートファジーと膵癌細胞の幹細胞性の評価法を確立した。またマイクロRNA-373が、上皮間葉転換の抑制を通して、癌細胞の浸潤を抑制することを報告した。さらにマイクロRNA-5100の過剰発現で、膵癌細胞のコロニー形成能や浸潤能,遊走能が低下することを報告した。
医歯薬学