脳主幹動脈閉塞患者5名に対し安静時、運動開始3分後、開始13分後、終了後2分後にO-15標識水を用いたPETによる脳血流定量を行った。健常者に同等の計測を行い対比した。患者群も健常者も運動中は下肢運動野や小脳に血流上昇がある以外は全脳血流は安定していた。正常者では運動終了後に血流低下部位が見られたが患者群では低下が見られなかった。 C-11 Carfentanilを用いたPETμオピオイド計測を正常被験者にて行った。運動時に辺縁系で結合能の低下を示し内因性オピオイド系の活性化が示唆された。変化量は気分変化と有意な相関を認めた。 これら結果はいずれも世界で初のものであり今後の研究継続を計画している。
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