低酸素分圧条件下で起こる細胞死とDNA障害にともなう細胞死の基軸となるものはAKT/GSK3β/αNAC/γtaxilin 径路であるということまで本研究では突き止めた。われわれは以前からcPLA2が細胞膜ではなく核膜あるいはER膜に局在すると推測している。また、本研究ではcPLA2欠損マウスが低酸素分圧ストレスに対して抵抗性であることを確認した。シェーグレン症候群唾液腺病変では低酸素分圧がその病因の1つと考えられている。従ってシェーグレン症候群唾液腺においてもcPLA2が重要な役割を担っていると考えている。
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