研究成果の概要 |
糖尿病、痛風、大腸癌など生活習慣病境界病態検査法の新たな臨床生体試料として非侵襲的なヒト爪の有用性と可能性を検証した。健常人、境界高血糖者、糖尿病患者の爪よりD,L-Ala、D,L-Val、D,L-Leuを検出し、統計解析した結果、D,L-Alaのピーク面積の比においては健常人と境界高血糖者;健常人と糖尿病患者の間に有意差(p<0.01)が認められた。また、健常者と痛風患者の爪中の尿酸の定量を比較した結果、痛風患者の爪中尿酸含量は健常者より顕著に高く、有意差(p<0.01)が確認できた。従って、侵襲的なヒト爪は糖尿病、痛風、大腸癌など生活習慣病診断の新たな生体試料として有用性が示唆された。
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