FPGAにおけるサブスレッショルドリーク電流による静的消費電力の増大を防ぐ技術として、トランジスタのしきい値電圧をきめ細かくプログラム可能とした低消費電力FPGA「Flex Power FPGA」が開発されている。
本研究では、Flex Power FPGAのさらなる低消費電力化を目指し、その設計ツールの配置配線アルゴリズムの改良を目指した。予備評価の結果、提案時に仮定していた相関関係が見いだせなかった。しかしながら予備評価より、FPGAの構成要素毎に優先順位を与え、その順を用いてしきい値電圧最適化アルゴリズムを改良した結果、従来よりも低消費電力化かつ実行時間を大幅に改善することができた。
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