本研究では,ユーザの不合理な行動を考慮する新たな観点による受付制御方式の実現を目的とする.まず,ユーザの不合理な行動として,ストリーミング通信を希望しているユーザが,ストリーミング通信を遠慮するというユーザ行動を考え,待ち行列理論を用いてモデル化を行った.この一見そのユーザにとっては不合理な行動を考慮した受付制御システムで解析することで,全ユーザの合計満足度が大幅に向上可能であることが明らかとなった. さらに,光アクセスネットワークでの受付制御の解析も行った.その結果,不合理な行動を考慮する基盤となるモデル化および評価関数の一般解を完成させることができた.
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