本研究は,サービスの生産性をエネルギ消費の観点から捉え,サービス提供者および設備の仕事単位のエネルギ消費パターンをエネルギブロックとしてモデル化し,それらの組み合わせを考慮したエネルギ最適化モデルを構築した.特性解析より価値・生産性・消費エネルギの関係を明らかにし,価値を下げずに生産性を向上し(短期的改善),生産性を下げずに付加価値を創出する(中長期的改善)ためのエネルギ管理手法を提案した.今後の課題として,生産性と創出される付加価値に人の観点をさらに加え,従業員の状態や気持ちを考慮した人の情報を起点とした生産システム設計・管理手法への拡張が挙げられる.
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