本研究ではコンピュータによる古典史料を対象にした知識獲得の手法を確立する手法を提案し,一定の成果が得られた. 重要な古文の単語の抽出器の作成は,SVMを用いた手法を提案し,自動的に抽出できる仕組みを構築した.古典史料からの知識獲得および可視化方法については,人物関係図を可視化するシステムを構築し,動的に操作できるようにすることにより分析の支援ができるようにした.また,地名を媒介とした人物関係を分析し,クラスタリングを行うことにより,同時代でない人物同士の類似性も測ることができるようになった.これにより,コンピュータを用いて大量の古典史料から知見を得るための支援システムを実現することができた.
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