CRISPR/Cas9ゲノム編集技術を使って、3FLAG-BRCA1を発現するニワトリDT40細胞、ヒトTK6細胞を作り、DNA損傷修復に重要な因子であるBRCA1の相互作用因子の同定行った。その結果、BRCA1蛋白質はDNA損傷応答に関わる因子だけでなく転写や染色体分配に関わる多くの因子と相互作用することが明らかになった。その中には、今までBRCA1と相互作用するという報告がない因子も含まれている。研究期間中に新規遺伝子の同定まで至ったという点で、当初の目的は達成されたと考えている。現在、CRISPRゲノム編集技術を使って変異細胞を作製し、その新奇遺伝子の機能解析を実施している。
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