免疫刺激物質を投与した際に上昇するマウスの血中炎症性サイトカインレベルは、食餌性グリセロリン脂質の影響を大きく受けていた。ホスファチジルコリンまたはホスファチジルイノシトールの摂取は炎症を抑制する方向に働くが、ホスファチジルセリンの摂取は炎症を亢進させており、インターフェロンγ(IFNγ)レベルの変動が顕著であったであった。ホスファチジルイノシトール摂取によって脾臓のT細胞数が変動しており、更にはConA刺激によるT細胞活性に変動が生じていた。それらのT細胞においては、細胞外刺激に対する活性化能は鈍化していたが、細胞内刺激に対する活性化能は変化していなかった。
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