Human α-defensin(HD)5は、異物からの粘膜防御など先天性の免疫防御システムとして分泌される抗菌ペプチドである。このペプチドは、腸管上皮バリア機能の維持において重要と考えられているが、HD5と腸管トランスポータの関連については研究されていない。本研究では、腸管に発現するトランスポータに及ぼすHD5の影響を明らかにすることを目的とした。 HD5処理により、MRP2およびMDR1 mRNAの発現は減少した。さらに、HD5ノックダウンにより、MRP2およびMDR1 mRNAの発現は増加した。これらの結果から、HD5はMRP2およびMDR1の発現を制御する可能性が示唆された。
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