本研究は、日本人における糖尿病者の推移を明らかにすること(研究1)、地域在住日本人を対象に耐糖能異常と食事パターンとの関連について明らかにすること(研究2)を目的に研究を行った。研究1:2002年から2012年まで(最近11年間)の糖尿病年齢調整有病率のトレンドは男性で増加していたが女性では関連は認められなかった。男性では60歳以上で増加していることが明らかになった。研究2:約16年間の追跡において、高たんぱく食パターンのスコアが高い群で低い群に比べて耐糖能異常発症リスクが約5割増加していることが明らかとなった。高たんぱく食を中心とした食事は耐糖能異常発症リスクを増大させる可能性が示唆された。
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