本研究では、急増している高齢の糖尿病患者が、在宅でのインスリン療法(自己注射)を継続できるように、センサーシステムとコミュニケーションロボットを活用して家族や医療福祉従事者と連携しながら患者をサポートする見守りシステムを開発し検証した。具体的には、“注射器の格納容器にセンサーを付けて開閉・取出しモニタリングすること”と“コミュニケーションロボットによる注射の誘導と支援を行う”システムを開発した。システムを試験導入し、これまで把握ができていなかった在宅での注射器利用実態が確認でき、臨床現場で有効なデータとなること、ロボットによる声がけが高齢者の自己注射のサポート、更には癒しとなることを確認した。
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