研究課題
若手研究(B)
体つくり運動における「体ほぐしの運動」と「体力を高める運動」のねらいを融合させた運動教材づくりを目指した。実際に学校現場で活用するために,特別な用具を使用せず,ペアやグループで実施する融合運動教材を最終的に3つ試案した。それらの運動教材を小・中・特別支援学校の教員79名に指導したところ,「とても役に立つ」が69.6%,「少し役に立つ」29.1%,「あまり役に立たない」1.3%という結果が得られた。つまり,本研究で試案した運動教材は,学校の現場での活用が期待できる教材である可能性が示唆された。
体操コーチング学
本研究は,体つくり運動の領域の活性化を図るために,運動を1つのねらいから捉えるのではなく,「体ほぐしの運動」と「体力を高める運動」の両方の価値を持つ教材を試案した。ねらいを融合することで,運動が単調な繰り返しにならず,現場で使用しやすい教材となった。試案した教材は,概ね学校教員より肯定的な意見を得ることができたため,学校現場での実施が期待でき,単元としての実施率が低い体つくり運動の授業における今後の発展・充実に繋がるものと考えられた。