本研究では、「加圧」を用いた、柔道における技術トレーニングがもたらす効果を運動生理学・生化学的な観点から検討することを目的とする。 本研究では、以下二つの実験を実施している。第一に、体組成に与える影響について研究を行った。その結果、通常行われる血流制限無しの状態での打ち込みに比べ、血流制限有りでの打ち込みは体組成に影響を与えることが明らかになった。第二に、内分泌系に与える影響を、血中の成長ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、乳酸から検討した。その結果、血流制限無しと、血流制限有りでの打ち込みを行ったグループを比較したところ、いずれの値も実験前後において血流制限有りのグループが有意に高い結果となった。
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