成長ホルモン(GH)は,糖脂質代謝を促進させる働きを持つ.低酸素環境下での運動は,常酸素環境下での運動よりもGHの分泌を促進させる.本研究では,低酸素環境下で行う高強度インターバルトレーニングが,糖脂質代謝および身体組成に及ぼす影響について検討した.その結果,1)低酸素環境下で行う一過性高強度インターバル運動が,常酸素環境下で行う高強度インターバル運動よりも運動誘発性の脂肪分解を促進させること,2)低酸素環境下で行う3週間の高強度インターバルトレーニングは,常酸素環境下で行う高強度インターバルトレーニングと比較し,身体組成の変化に影響を及ぼさない可能性があることが示唆された.
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