睡眠は疲労回復機構において重要な役割を果たしていると考えられている.また,疲労は中枢性疲労と末梢性疲労に分類することができ,それぞれの疲労と睡眠との関係性については十分に明らかにされていない.そこで本研究は,随意運動中に電気刺激を加えるInterpolated Twitch法とフリッカーテストを用いて中枢性疲労および末梢性疲労を測定し,睡眠との関連性について検討した.本研究により,睡眠の有無によって疲労の関係性が異なる可能性が示唆され,中枢性疲労と末梢性疲労を分類した上で,睡眠の役割を明らかにする必要性があることが示された.
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