本研究では、虚弱高齢者の睡眠パターンの特徴の相違を検討し、高齢者の日常生活における2つの傾斜計を用いて高齢者の24時間の臥位・座位・立位・歩行時間の配分の特徴を検討した。虚弱は起床時刻変動とsleep midpoint変動との関連性が認められた。後期高齢者における客観的に測定した睡眠・覚醒パターンと虚弱との関連があり、虚弱化の予防方法の一つとして変えることが可能な要因であるが示唆された。さらに、高齢者の24時間の臥位・座位・立位・歩行時間の配分が男女で違いがあることが認められた。高齢者の日常生活における覚醒時に男性は女性に比べて臥位と座位行動の時間が有意に多いことが示された。
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