研究課題
若手研究(B)
本研究は、湾岸アラブ諸国の現代史についての研究である。特に、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の三ヶ国の成立過程に着目し、1971年に三ヶ国が独立を達成するまでの政治や社会の変化を、アジア・アフリカの地域の近代化とイギリス帝国の盛衰という世界史的な動態から読み直すことを目的とした。マルチ・アーカイブス的な調査を行なった結果、三ヶ国の独立に向けた交渉過程では偶然的な要素が大きな意味を持ったことや、イギリスとの相互依存関係が最後まで機能していたことが明らかになった。
中東地域研究