本研究は20世紀に活躍した英国の演出家ゴードン・クレイグが日本の人形劇をいかに受容し、どのような影響を受けたかについて、彼の手書きの草稿等を対象に検討するものである。 そのために報告者はまず、フランス国立図書館に所蔵されている彼に関する資料を調査収集し、その内容を分析した。その後、その成果を踏まえ彼の演劇論や舞台作品とそれら資料の関連を明らかにし、学会等で報告を実施した。 本研究によって得られた成果をもとに、今後はクレイグが日本の人形劇に与えた影響とその波及について検討を行なっていく予定である。
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