本研究では非耐久財新製品の販売数量予測モデルを構築し、プロダクトライフサイクルマネジメントの観点から最適な普及戦略を考察する。より具体的には、新製品採用のハザードモデル、ブランド選択モデル、そして購買間隔モデルの3モデルを組み合わせることで、消費者個々のレベルでの普及モデルを提案する。 家計のTV広告露出回数を含むID付きPOSデータに提案モデルを適用した結果、家計のTV広告累積量である広告ストック変数は新製品採用とカテゴリー購買のタイミングを早める効果をもつ一方で、ブランド選択レベルでは効果が無いことが示された。さらにベイジアン予測分布を用いて新製品販売数量予測と、普及カーブの推定を行った。
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