研究課題
若手研究(B)
本研究では、アメリカ合衆国の教員評価制度改革の可能性と課題を明らかにした。1)教員評価制度の持つ「総括的評価機能の限界性」が認識され,形成的評価機能の可能性」が期待され,形成的評価機能を活用した評価システムが構築されていた,2)「学力成果」が教員間の共同的な学び の「共通言語」として活用されていた,3) 教員評価制度が学校組織の柔軟化や学校改善のツールとして捉えていた,などが明らかになった。
教育行政
学力重視のニーズや教育界に対するアカウンタビリティの要求が高まる中で,教員評価制度の機能を明らかにし,教育改善という視点から,どのように活用するべきか,そのモデルを提案できた点に,本研究の学術的意義があると考える。評価の形成的機能を活かし,教員の職能成長を促進するために活用することの重要性は,重要な点である。