研究課題
若手研究(B)
天体内部などの天文現象を流体の基礎方程式を用いてモデル化し,数学解析を行った。主要な成果は次の二つである。(1)天体を構成するガスを理想気体とし,その運動をn次元的(nは3以上の整数)とした場合に,滑らかで大きさに制限のない初期値から,長時間の滑らかで安定した運動(解)が得られるための十分条件を得た。(2)先の設定に加えて天体表面で熱の出入りがあるモデルを定式化し,解の挙動を考察した。この問題は期間中の完全解決とはならなかった。
数物系科学