一つには,離散KdV方程式(双線形,非線形),離散戸田方程式(半無限境界条件,分子境界条件,周期境界条件)におけるローラン性(各項がローラン多項式である性質),既約性,co-primeness(一定距離離れた項が互いに素である性質)を示し,これまでの可積分系判定「特異点閉じ込め法」と同様,co-primenessでも可積分判定が出来ることを示した. もう一つには,離散系および超離散系で培った知識・技術をもとに,実験で観察された内皮細胞の運動データを考察することで,セルオートマトンを利用した血管新生の基礎モデルを構築し,さらに連続化および血管内皮細胞増殖因子の影響を取り入れたモデルの拡張を行った.
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