研究課題
若手研究(B)
界面活性剤を鋳型に用いたソフトテンプレート法により多孔性チタン酸バリウム薄膜を作製した。ラマンスペクトルの温度依存性から、細孔導入によりチタン酸バリウムの強誘電相(正方晶)が熱的に安定化され、その結果キュリー温度(強誘電性が維持できる限界温度)が向上することを実証した。また、高分解能透過電子顕微鏡像の解析により、細孔を導入することで、強誘電性(圧電特性)を向上させる方向への異方的な圧縮歪みがもたらされることも確認できた。
無機工業材料