本研究は、1)個々の送信機が簡素である、2)低速、低遅延な通信が要求される、3)従来の通信と比べて非常に多くの数の機器が同時に通信を行う、という条件下において、いかに効率的な通信を行うのかを検討した。詳細は以下である。(1)全二重通信を実装し、それらの利点、欠点を実験的に示した。(2)空間変調を用いて、超多端末マルチプルアクセス技術を構築した。(3)空間変調を用いた全二重通信の発展として、複数の端末が協力する協力通信技術を構築し、その協調通信プロトコルを設計した。(4)アンプ効率を考慮した空間変調として、空間変調を一般化空間変調へと拡張し誤り訂正符号と統合的に設計し、電力利用効率を改善した。
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