本研究課題では、マッチング条件を満たさない不連続外乱(=アクチュエータとプラント間に存在する不連続外乱)に対する制御系設計法を2年計画で実施してきた。当初、第1目標として、アクチュエータが積分器であるスペシャルケースに対して、申請者がこれまで提案してきた一般化リアプノフ安定性理論に基づく不連続制御系設計法を適用し課題解決を目指す計画であったが、理論的に解決が容易でない課題に直面したため、研究期間内に目標を達成することができなかった。一方、数値シミュレーションでは、提案手法の有効性は示せているため、理論的な課題解決に向けて検討を継続している。
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