本研究最も重要な成果は、糖鎖認識受容体C型レクチンDectin-1の腸管内シグナルを阻害すると、抗菌ペプチドを誘導できなくなるため腸内乳酸桿菌が過剰増殖し、炎症抑制に働く制御性T細胞が誘導され大腸炎の発症を抑制するという成果がCellの姉妹科学誌Cell Host & Microbe(微生物学領域の世界Topジャーナル)に掲載されたこと(Tang C. et al. Cell Host Microbe. 2015;18:183-97.)。更に新聞・テレビを介して研究成果を国民に発信したことに限らず、Dectin-1を標的とした大腸炎の治療を目的とする新薬の開発に重要な科学根拠を提供してある。
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