全身放射線照射したNOD/SCID/JAK3null免疫不全マウスにヒト末梢血を移植することによってヒトーマウスキメラ成立を確認した。ヒト胆道癌細胞をヒト免疫キメラ化マウスの皮下に移植して治療実験に最適な担癌免疫系ヒト化マウスモデルの作成にも成功した。また、腫瘍関連抗原遺伝子は膵・胆道癌で高発現が知られている抗原遺伝子を発現するプラスミドを構築して、アジュバント遺伝子と同時に発現するように高分子ポリマーミセルに搭載したDNAワクチンを作成した。胆道癌の担癌ヒト化免疫マウスを用いた治療実験で、DNAワクチンの抗腫瘍効果が確認され、抗原特異的な拒絶免疫を誘導するメカニズムの検証を行っている。
|