本研究ではギャップ結合チャネルの開閉機構の解明を目的として、線虫に存在するイネキシン6(INX-6)の電子線結晶構造解析を行った。N末端の2~19残基を欠失したINX-6変異体(INX-6delN)から二次元結晶が得られ、極低温電子顕微鏡像から膜平面10オングストローム分解能における三次元再構成に成功した。その結果、INX-6delN ギャップ結合チャネルは16量体から成っていることが明らかとなった。チャネルの通路にはプラグに相当する密度が確認された。透過活性測定ではINX-6delNの活性は失われており、閉じている構造の一つを示すものであることがわかった。以上の結果は論文にまとめて発表した。
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