助成期間中に合計59株の培養株を確立することに成功した。それらを用いた分類学的な研究から,過去にミゾゾア内のメンバーとして記載されたHemistasia phaeocysticolaが系統分類学的には,ユーグレノゾアに属すことを明らかにし,分類学的な組み替えを行った。その他の培養株についても分類学的な研究を行い,真核微生物の多様性に関する理解を推し進めた。難培養性の祖先的ミゾゾア類については,単離細胞を用いた解析を行い多様性把握に向けた研究を行った。得られた培養株を用いて,ミトコンドリアゲノム・遺伝子構造が複雑化するプロセスに関する研究を行い,知見を得た。
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