研究課題
若手研究(B)
富良野、苫小牧、愛媛のミズナラについて幹木部構造の35年間の変化を調べた。その結果、孔圏道管の数を介して早材幅が変化すること、また、年輪幅・晩材幅・早材幅ともに長期的な変化が起きていることが明らかとなった。さらに、これらの変化は分布域によって異なることがわかり、分布の北方では春先の温暖化が早材幅の成長を促進する一方で、分布の南方では温暖化に伴う乾燥化によって光合成生産や成長が低下することが示唆された。
樹木生理生態