研究課題
若手研究(B)
リグニンは木材主要成分の一つで高分子芳香族化合物である。リグニンを化成品原料へと変換する方法の一つにリグニン分解酵素を用いた低分子化がある。本研究では、リグニン分解酵素によるリグニンモデル化合物分解機構について、13C-NMR法にて反応を観察し、その反応機構を解明することを目的とした。13C-NMR測定に適した13C同位体標識リグニンオリゴマーモデル化合物の化学合成を行い、これを酵素分解し、反応過程を13C-NMR法にて追跡した結果、特定の低分子芳香族化合物が得られることを確認した。
森林生物化学