研究課題
若手研究(B)
近年赤潮が頻発している福山港及び芦田川河口域における環境水中除草剤濃度を測定し、ブロモブチド、ブロマシル、シアナジン、及びプレチラクロールが比較的高い頻度で検出され、6月から8月付近で比較的濃度が高い傾向が認められた。また、比較的除草剤濃度が高い時期に鞭毛藻が検出された。珪藻キートセロスおよび鞭毛藻ヘテロシグマを用い、上記4種の除草剤の影響を検討した結果、4種のうち3種はヘテロシグマよりもキートセロスが高い感受性を示し、除草剤の曝露により珪藻の生長速度が抑えられ、鞭毛藻の生長速度の方が珪藻の生長速度より速くなった。これらのことから、鞭毛藻赤潮の発生に除草剤が影響を及ぼす可能性が想定された。
環境毒性学