これまで、ボーリングマシンを使わずにパワーシャベルを使った回転埋設型の鋼管杭を熱交換井として用いる方式を確立した。しかし、弘前大学で熱交換井の埋設を試みたが、地盤が固いため4m深までしか掘削できず、十分な地中熱が得られなかった。同時に研究過程でエアコンを水冷式に改造して性能評価を調べていったところ、地下水のように一定熱源温度が保たれれば寒冷地でも高いCOPが期待できた。このヒートポンプシステムをイチゴのベンチ栽培に適用した。GHEの深さがベンチ長に対して十分ではなかったため、鋼管杭内の水温は大きく増加したが、栽培環境を十部冷却していることが認められた。
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